幼馴染の丈一郎くん
これはもう1年前にメモに書いて残していたわたしのしがない妄想なんですがね??
今日、「〇〇な幼馴染ジョッソート」という天才ソートがあって、幼馴染の丈一郎さんとのシチュエーションいろいろ選択をTwitterでやらせてもらったらめっちゃくちゃ楽しくて!!急に思い出したんです。わたし書き溜めてたやつあるじゃん!!!!夢で見た丈一郎くんとの曖昧な関係に、幼馴染ってなに?!って妄想を書き上げた当時のメモを晒す自己満足ブログです😇
長いけど暇な人はお付き合いください♡
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『なぁ、お前の女子力どこいったん?』
放課後の教室。窓際の席。前に座る丈一郎は椅子を傾けてわたしの顔色をうかがう。いつもの悪戯顔で大きな口をニヤッとさせて反論を待っているのだ。
「…さぁ」
今日は、少しも言い返す気になれなくて、冷静に一言で応えると丈一郎はつまらなそうに前を向いた。それから横目で今度は違う質問をする。
『なぁ、2組のイチカちゃんてわかる?』
嫌な予感がした。
「あのかわいい子だよね。」
なんでもないように呟いたけれど、いつもと違う胸のざわめきはしずまらなかった。
イチカちゃんとは直接話したことはないけれどふわっとしたイメージの通り、丈一郎の言う「女子力」というものがそのまま形になったようなとてもかわいい女の子だ。
ぼーっとするわたしに丈一郎は言葉を続ける。
『すきやねんて』
「は?」
『俺のこと。』
空気が一瞬にして冷たくなった。…顔からサッと血の気が引いてしまったように、クーラーの風がとても冷たく頬にしみた。
「へぇ」
丈一郎の言葉にそれ以上なにも言うことが出来なくなってしまった。
なんでそんなこと言うの?
わたしの中の黒い部分がうずうずする。心臓のざわめきは増すばかりだけど、2人きりの放課後の教室はグランドの野球部の声と、かすかな吹奏楽部の演奏が遠くから聞こえるだけで意外と静かだった。
『…なんも言わへんの?』
少し間をおいて、丈一郎が沈黙を破る。
言いたいことはたくさんあるけれど、言葉にする勇気も方法もなにもわからなかった。
「丈は…好きなの?」
何か言わなくちゃとやっと口を開き、そう聞いた。ほんとはそんなこと聞きたくなんてないけれどそれくらいしか思いつかなかった。
わたしだって。丈一郎のことがすきだよってずっとずっとずっと言いたかった。わたしの方がイチカちゃんより絶対ずっとずっとずっと言いたかったのに。イチカちゃんより前から丈一郎のこと知ってるのはわたしなのに。ぐるぐると頭の中を醜い感情が駆け巡る。
そんなことを言っても仕方ないのはわかっている。好きだと言えないのはわたしに勇気がなかったから。イチカちゃんは何も悪くない。
小さな頃からこれまでずっと築いてきた関係をわざわざ壊すようなこと、怖くてわたしにはできなかった。勇気を持って気持ちを伝えたイチカちゃんはすごい。それがうらましくてたまらなくて悔しかった。
胸の奥が締め付けられて苦しくなる。こんな想いするくらいなら、いっそ清々しく振られた方がいいのかもしれない。…言わなくちゃ!このまま何も知らなかったみたいに、丈一郎が誰かと付き合う姿を見ることはできない。どうせ壊れてしまうならせめてこの気持ちだけ最後に知ってほしい。今まで感じたことのない想いがふつふつと湧き上がってきた。
ジリッとした胸の痛みは嫉妬なのか緊張なのか。わたしは小さく深呼吸をする。
すると、落ち着かないわたしの様子に丈一郎は
『気になる?』
一言そう尋ねた。いつの間にか完全に後ろを向き、わたしの机に頬杖をつく丈一郎。キリッとあがる猫目がわたしの視線を捉える。
「…うん」
わたしが素直にそう応えると、丈一郎は満足そうに大きな口をあけて笑った。
「あのね、わたし…」
『なんともないで!』
やっとの思いで気持ちを口にしようとしたら、私の言葉にかぶせるように丈一郎がそう言った。
『俺、他に好きな人おるし。』
その言葉にわたしの頭の中は再び真っ白になる。
「そうなんだ。」
『気づいてへんかった?』
丈一郎のそんな話、はじめてきいた。
なにも言えないわたしに
『やっぱり全然わかってへんな』
「わたしの知ってる人なの?」
呆れてる丈一郎に恐る恐るまた、聞きたくもない質問をすると予想外の答えが返ってきた。
『お前俺のこと好きやろ?』
頭の中を駆け巡るのは、バレていないと思い込んでいたこの気持ちが、丈一郎本人に筒抜けだったということ。固まるわたしに追い打ちをかけるように
『お前がそんなに俺のこと好きとはなぁ』
ニヤニヤしながらわたしの顔をのぞき込む。
自分で言うより先に本人に言われてしまうとは全くの予想外だった。気持ちを伝えると決めたものの、わたしにできたのは小さく頷くだけだった。
『やけに素直やん。調子狂うわ』
そう言う丈一郎は、ゆっくり伸ばした右手をわたしの頬に添えた。身体中の感覚全部そこにしかないみたいに、丈一郎が触れてる部分がとても熱くなる。どうしたらいいかわからず固まるわたしに
『すきやで』
伏し目がちにそう言う丈一郎も顔が赤くなっている気がした。
「すき」
ずっとずっと言いたかった言葉。やっと自分の口から伝えることができた。
気付けば窓の外は薄いオレンジの夕暮れに変わっていた。
丈一郎の手にそっと自分の手を重ねてから、頬から離したその手をお互い繋ぎあった。
いつもと違う胸のざわめきは幸せなドキドキへと変わる。
2人目を合わせると、こんな風に2人で手を繋いで小さな頃にした約束を思い出した。《俺がお前のことずっと守ったるねん!!》そう言ってくれたあの頃より、ずっと大人になった丈一郎の手をぎゅっと握り返し「わたしも守る」というと丈一郎は『いつの話やねん』と、いつもの意地悪な顔をして照れ笑いを隠しているように見えた。それからすぐに
『ほんまにずっと守ったるからな』
そう小さな声で呟いた丈一郎の優しい笑顔をわたしはきっとずっと忘れないと思う。
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小さな頃から仲は良いけど、普段ずっとふざけあってる2人が恋人同士になる瞬間てきっとすっごく切なくて苦しくて幸せで一生忘れられないたまんない思い出になるよね???????幼馴染ってずるくない?????
小さな頃、公園でままごとするオカン役のわたしに『なんで俺がいつもオトンやねん』とか言いながら絶対その位置譲らない丈一郎とか、、、
小学校の運動会フォークダンス(いまやらんのかな?笑)でわたしが古謝くんとペアになったのが気に入らなくて『あいつと手繋ぐとブスがうつるで』って言われて泣きそうなわたしに「かわいいからっていじめたらあかん」って言ってくれた古謝くんに運動場の砂つかんで投げた丈一郎とか、、、笑
高校生なって登校中後ろから自転車で追い抜きざまに、わたしの頭はたいて『なんも入ってへんやんwwwええ音するわ〜〜』って走り去る丈一郎とか、、、
みんなで行った夏祭りで真鳥先輩に『かき氷食べへん?いちご好きやろ?せやろ?俺わかるねんなぁ〜』ってさりげなく手を引いて連れていかれそうなところを『あ〜〜!!真鳥先輩なにしてんすか?!こんなしょーもない女連れてたら美人の彼女泣きますよ?』ってしっかりわたしの腕掴んで離さない丈一郎とか、、、
その祭の帰り道『浴衣なんか着てくるからあかんねん。アホちゃう?かわいないわ』って言ってわたしを怒らせてから『ごめん、言いすぎた。浴衣は……かわいんちゃう。浴衣!!浴衣やで?!!』って慌てる丈一郎とか、、、
女子の間で隣のクラスの朝田くんがかっこいいって話で盛り上がってたら『しょーもなwww』って聞き耳たてながら今江くんに『淳弥って彼女おるん?大丈夫やろか』って小さい声できいてる丈一郎とか、、、
文化祭の実行委員なって生徒会長の末澤くんと急速に仲良くなったわたしに『スエって年上のお姉さんが好きらしいで〜〜』とか聞いてもいないこと吹き込んでくる丈一郎とか、、、
部活で一緒の大橋くんがお前らほんま仲ええなぁっていうと2人で同時に『仲良くないわ!』って声揃えちゃって笑われて恥ずかしがってるわたしに思わず「かわいいなぁ」ってゆった大橋くんのお腹にグーパンチ食らわす丈一郎とか、、、
転校生のリチャードくんと、幼稚園一緒やったよなって久しぶりの再会で盛り上がってたら『幼稚園てwww俺ら生まれた時から一緒やねんでwwwそんなんで盛り上がれてええよな〜〜』ってめっちゃバカにしながらリチャに牽制する丈一郎とか、、、
どこにいるの???
ずるい!!!!!!!
幼馴染のたかひろくんとは紆余曲折して結婚するんですけど♡(ask参照♡)幼馴染の丈一郎くんとは淡い初恋の末、なんだかんだ喧嘩ばっかでうまくいかなくなって大学で再会した真鳥先輩に彼氏の愚痴聞いてもらう口実で飲みに行ってまんまとおとされたいです♡♡♡
みんなの幼馴染の話も聞かせてください🙇
長々とお付き合いありがとうございました💓
P.S.
ひそかにこの妄想の丈くん部分を重岡くんに変えても相当楽しめるんじゃない って思ってるわたしの脳内ってしあわせ💓笑